こんにちは、bybitマスタートレーダーのシュウです。
毎年夏になると、金融市場は「夏枯れ相場」と呼ばれる停滞期に入ります。今年も、この現象は、多くの投資家やトレーダーにとって課題となりますが、適切な理解と戦略があれば、チャンスに変えることも可能です。本記事では、夏枯れ相場の原因と対策について深掘りしていきます。
夏枯れ相場の実態
1. 統計で見る夏枯れ相場
過去10年間のデータを分析すると、6月から8月にかけて取引量が平均20%減少し、主要株価指数の上昇率も年間平均の半分以下になる傾向が見られます。7月と8月に明確な落ち込みが見られ、これが夏枯れ相場の特徴を表しています。
下の米主要株価指数であるS&P500の月足チャートを見ても分かるように、夏場は多くの年が陰線をつけています(水色〇)。傾向としては7、8月に取引量が下落し9月から取引が活発化し始めます。
「過去10年のS&P500の月足チャート」 |
2. 夏枯れ相場の原因
- バケーションシーズン:多くの投資家や機関投資家が休暇を取ることで、市場参加者が減少する。
- 決算発表の間の時期:多くの企業の決算発表が4-5月と10-11月に集中し、夏場は材料不足になる。
3. 市場別の影響
- 株式市場:日経平均の過去10年間の夏季パフォーマンスは年間平均の60%程度。
- 為替市場:ボラティリティが20-30%低下する傾向。
- 仮想通貨市場:相対的に新しい市場ながら、取引量の10-15%減少が観察される。過去のビットコインの値動きを見ても、夏場はパフォーマンスが悪いです(下図)。また今年も8月に入った瞬間下落している状況ですね。
「ビットコイン(BTC)の月足チャート」 |
4. リスクと機会
夏枯れ相場は低ボラティリティが特徴ですが、突発的なニュースに対する反応は大きくなる傾向があります。例えば、2022年8月のインフレ統計発表後、S&P500は一日で4%以上下落しました。
しかし、「夏枯れ相場は、長期的視点を持つ投資家にとっては絶好の買い場を提供する」という言葉もあるように、金融商品を安く買うことができるチャンスでもあります。
夏を乗り越えると年末にかけて上昇する傾向にあることから、現物投資であれば基本的に下がったら買っていきたいです。
実践的アドバイス
- ボラティリティに備えたポジション管理:小規模なポジションを複数持ち、リスクを分散→下がったら分散して買う。
- セクターローテーション戦略:夏季に強い業種(公益、ヘルスケアなど)への注目。
- 長期投資の好機:割安に買うチャンス。積立投資はそのまま継続する。
- ニュースに注目:突発的なイベントに対応できるように。私のXでも重要なニュースは配信しますので、ご参考に!
結論
夏枯れ相場は確かに課題をもたらしますが、適切な準備と戦略があれば、投資機会を見出すことができます。市場の季節性を理解し、長期的視点を持つことが、この時期を乗り越えるカギとなるでしょう。
免責事項:本記事は情報提供のみを目的としており、投資アドバイスではありません。投資判断の際は、自己責任のもと専門家にご相談ください。
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