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【実践編】ファンダメンタルズ分析

 こんにちは、bybitマスタートレーダーのシュウです。
今回は、「ファンダメンタルズ分析」と呼ばれる値動きの予測方法について話していきます。

まず、株やFXで儲けようと考えたときに、値動きを予測する手段として2つあります。
1つがファンダメンタルズ分析、もう一つがテクニカル分析(チャート分析)です。

私は正直なところテクニカル分析を重要視してトレードしています。
しかし、ファンダメンタルズ分析を完全にないがしろにすることはできず、ファンダメンタルズ分析によりトレードが左右されるということも多々ありますので、皆さんにも覚えておいてほしいと思います!

・ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析とは、世界の経済に関する情報や、世界各国の経済指標政治動向などの情報をもとに値動きを予想する分析法になります。

仮想通貨が主要な国で使用されるというような良いニュースが流れれば価格は上がりますし、仮想通貨を規制するような悪いニュースが出たら価格は下がるというようなイメージです。

先週、仮想通貨は大きく下げましたが、実はあれはファンダメンタルズが大きく関係していました。
何かといいますと、世界の仮想通貨取引所の中で取引高がトップ3に入っていた仮想通貨取引所であるFTXが破綻しました。

このニュースが流れたことにより、大きく仮想通貨の価格は下げました
これだけ大きな取引所が破綻という状況になるわけですから、自分が使っている取引所でもこうなるかもしれないと思った方々が、急激に仮想通貨市場から資金を逃がしたことが原因です。

このように、世界のニュースは値動きを大きく左右する情報となるわけです。
ここまで大きなニュースは頻繁にあるわけではありませんが、仮想通貨に関連したニュースはチェックするのが無難でしょう。

何か重要なニュースがあった際には、私のtwitterのほうでも情報発信させていただきます。
ぜひフォローお願いします!


また、仮想通貨関連以外に抑えておいてほしい経済指標があります。
それが米国の経済指標です!

やはり世界のマーケットはアメリカを中心に動いています。
アメリカの重大な経済指標が発表される前後は大きな値動きになりますので、注意が必要です。
では、最低限抑えておきたい米国の経済指標とは何でしょうか?

私がこれまで見てきた中で特に値動きが大きいと感じたものを3つ紹介します。
①米消費者物価指数(CPI)
②米雇用統計
③FOMC(連邦公開市場委員会) ※経済指標ではない

①消費者物価指数(CPI)
CPIは米国内の物価の上昇・下降を表す指数です。
主に、インフレの指標として利用されます。

具体的な話をしますと、米国にはFRBという米国の中央銀行にあたるものがありまして、ここの政策に大きな影響を与えます。
まずFRBというものは、「雇用の最大化」「物価の安定」を目指しています。
物価の安定を見る指標がこのCPIであり、2022年の春から続いてきたように、CPIが大きく前年を上回ってくるようならば、高インフレ状態とみなされインフレを抑制しようと動きます。

具体的にはこの場合、政策金利を引き上げます。
金利を引き上げるということは、ローンの金利が高くなってしまい、住宅を買う人や工場で設備投資をする会社が減ります。
そうすると、家の購入に合わせて買うはずだった家具や家電なども売れなくなることで経済が冷え込み、インフレは解消されるという流れになります。

より投資家目線で経済的な話をしますと、金利が引き上げられるということは、安全資産のドルを持っておくだけで、数%のお金が増えることになります。
安全な資産でお金を増やせるのであれば、リスク資産である株や仮想通貨を危険をおかしてもでわざわざ持っておく必要はないですよね!?

なのでインフレ指標であるCPIがFRBの決定に影響を与え、FRBの金融政策が市場に大きな影響を与えるため、値動きが敏感になるのです。

②米雇用統計
雇用統計で重要視されるのが「失業率」です。
前段でも述べたように、FRBは雇用の最大化を責務としているので、この雇用統計により政策を決定します。

失業率が悪化していれば不況とみなされ、量的緩和の拡大と金利の引き下げが行われ、失業率が良ければ好景気とみなされ、量的緩和の縮小と金利の引き上げ(今の状況)が行われます。

③FOMC(連邦公開市場委員会)
こちらは上二つと違い経済指標ではありませんが、とても重要です。
FRBによる金融政策が決定される会議になります。

この会議の結果、米国の金融政策が発表され値動きに大きな影響を与えます。

指標や政策を見る際に、注意してほしいことが1点あります。
それは出てきた数値が予想より高いのか低いのかです。
前年比や前月比なども、もちろん大事ではあるのですが、マーケットは予想に対して高いのか安いのかで動きますので、必ず予想値を確認してから結果をみて比較するようにしてください!

今回はファンダメンタルズ分析について説明しました。
次回はチャート分析の基礎に入っていきます。
お楽しみに!

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最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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